ファミリー層が事前に知っておくべき最大の盲点が、座間谷戸山公園の遊具に関する実態です。ネットの掲示板やSNSでは時折、「大型複合遊具があると思って行ったら、滑り台すらなくて子どもが退屈してしまった」という不満の声が上がっています。公式発表資料や公園基本構想が示す通り、当園は「里山の自然環境保全と活用」を最優先事項として設計されており、一般的な都市公園にあるようなプラスチック製のコンビネーション遊具やブランコは意図的に一切設置されていません。
しかし、これは決して子どもにとって魅力がないことを意味しません。むしろ「本物の自然遊び」を体験させたい親層からは熱烈な支持を集めています。落ち葉の絨毯を駆け回り、春にはダンゴムシやトカゲを探し、夏にはクワガタやカブトムシの樹液場を巡り、秋には数え切れないほどのドングリを拾う――。既製の遊具に頼らず、五感を使って自然と対峙する体験は、子どもの探求心を刺激する格好のフィールドとなっています。広々とした原っぱ(多目的広場)では、持参したボールやバドミントンで思い切り身体を動かすことも可能です。
一方、愛犬家にとって重要な座間谷戸山公園の犬の散歩事情にも、特有の制限があります。リード着用や排泄物の持ち帰りは当然の義務ですが、生態系保護の観点から「水鳥の池周辺のサンクチュアリゾーン」はペットの立ち入りが厳格に禁止されています。野鳥の繁殖や休息を妨げないための措置であり、愛犬同伴の際は迂回ルートを選択する必要があります。マナー違反に対しては常駐の巡回警備員や野鳥愛好家から厳しい注意を受けるケースもあるため、園内マップの禁止標識を事前に確認しておくことがトラブル防止の鉄則です。