近年の日本列島を襲う酷暑は、旅行者の行動パターンを根本から変えた。かつて夏の観光地といえば高原が定番だったが、今や海洋性気候によって涼しさが保たれる勝浦エリアへの注目度が跳ね上がっている。沖合を流れる親潮の影響で、観測史上一度も35度以上の猛暑日を記録したことがないという地形的強みが、観光客を強力に惹きつける。
都市部の照り返しから逃れてきた訪れてきた人々にとって、海を見下ろす高台に立つ絶景リゾートはまさにオアシスだ。エアコンの風に頼るのではない、海から吹き抜ける天然の冷気を感じながら過ごす時間は、日常の疲労をじんわりと解きほぐしていく。