時代を遥かに遡る19世紀、フランスの自然学者「ジャン=アンリ・ファーブル」もまた、この小さなハンターの能力に魅了された一人だった。
名著『ファーブル昆虫記』のなかで、彼はテントウムシの幼虫が獲物を追い詰め、迷いなく食らいつく獰猛かつ精緻なハンティング行動を克明に記録している。ファーブルは、そのグロテスクな見た目の中に秘められた自然界の精緻な調和を見抜き、人間にとってどれほど恩恵深い存在であるかを熱弁した。
世紀を超えてなお、彼の観察眼が示した事実は変わらない。見た目の禍々しさは、過酷な自然界を生き抜き、効率よく獲物を捕獲するために進化を遂げた機能美そのものなのだ。