「赤いスイートピー」の記録的ヒットに続き、ふたりのタッグは次々とチャートのトップを飾る名曲を世に送り出していく。「渚のバルコニー」で見せた弾けるような夏のコケットリー、そして「瞳はダイアモンド」で提示した切なくも気品あふれるバラードの世界。アレンジを手掛けた松任谷正隆の洗練されたサウンドメイキングも相まって、制作された楽曲はことごとくプラチナディスクとなった。
当時、ソニー・ミュージックエンタテインメントからリリースされる彼女たちの作品は、ラジオやテレビのランキング番組を完全に席巻していた。単に売れる曲を作るのではなく、ポップ・ミュージックとしての美学を極限まで高める――その情熱が、昭和という時代の末期を彩るサウンドトラックとなったのだ。