画面の中で弾ける炭酸と鮮やかな果実のコントラストは、デジタルコンテンツとしての相性が抜群だ。数年前からTikTokやYouTubeといったプラットフォームでは、ボウルの中央にサイダーのペットボトルを設置し、そこにメントスを投入するパフォーマンス動画が爆発的な再生数を記録し続けている。
この演出のルーツを語る上で欠かせないのが、トップクリエイターのHIKAKIN(ヒカキン)氏だ。彼が投稿した動画をきっかけに、急速に広まったこの演出は、いわゆる「メントスガイザー現象」を応用したダイナミックなものだった。メントスの表面に存在する微細な凹凸が、炭酸飲料の中に溶け込んだ二酸化炭素を一気に気泡化させる化学反応を利用している。この激しい噴出劇は、家庭で手軽に試せる本格的な演出として一気に波及した。
かつては喫茶店やホテルのバイキングで見かけるおしとやかな伝統的デザートスイーツであったフルーツポンチが、若者たちの手によって参加型のライブコンテンツへと塗り替えられた瞬間だったと言えるだろう。