倒れる直前に本人が感じていたのは、言葉の詰まりや体に感じるわずかな違和感だった。普段通りに会話を楽しんでいた最中、急にろれつが回りにくくなり、自分の意図した通りに言葉を発せなくなるという異変が襲う。
脳の血管が詰まり、神経細胞への酸素供給が断たれる脳梗塞は、発症からの時間が経過するほど後遺症のリスクが跳ね上がる。当時の状況を振り返ると、違和感を「一時的な疲れ」と片付けず、異変に気づいてすぐに医療機関を受診した判断が生死を分けた。命を救った最大の真相は、わずかな前兆サインを見過ごさなかった直感と、一刻を争う救急要請の素早さにあったのだ。