大きな頭と丸みを帯びたフォルムが魅力のゴン太くんですが、その着ぐるみの秘密には、現場の過酷な撮影環境とアクターの凄まじい技術が隠されています。
着ぐるみの重量はかなりのもので、演者の視界はゴン太くんの口元にあたるわずかなメッシュ部分に限られていました。足元も大きく制限される中、軽やかに飛び跳ねたり、ノッポさんの工作に合わせて繊細にリアクションを取ったりすることは至難の業でした。
このゴン太くんの中の人(スーツアクター)を長年務めたのが、アクションやパントマイムに長けた飯沢寛氏をはじめとするプロフェッショナルたちです。視界が極端に狭い中で、ノッポさん役の高見のっぽ(高見映)氏と完璧な間合いで呼吸を合わせ、無言のまま阿吽の呼吸でスタジオを駆け回る姿は、まさに職人技と呼ぶにふさわしいものでした。