モンシロチョウ(学名:Pieris rapae)は、卵・幼虫・蛹(サナギ)・成虫という四つの段階を経て姿を劇的に変える「完全変態」の昆虫です。モンシロチョウの卵は直径約0.5mm、高さ約1mmの黄色いトウモロコシのような紡錘形をしており、表面には縦方向に細かい筋(隆起線)が存在します。産卵から約3〜5日で中が透けて黒っぽくなり、殻を自ら食い破って孵化します。
生まれたばかりの1齢幼虫は体長わずか2mm前後で、体色はやや黄色味を帯びています。幼虫は自身の栄養源として卵の殻を食べた後、葉の裏側から柔らかい部分を削り取るように摂食を始めます。幼虫期間中、アオムシは計4回の脱皮を行い、1齢から5齢(終齢幼虫)へと成長します。脱皮の直前には「眠(みん)」と呼ばれる動かない静止状態に入り、古い皮を脱ぎ捨てて急速に体を大きくしていきます。
終齢幼虫になると体長は約30mmに達し、鮮やかな緑色の体に細かい毛が密生し、背中の中央に一本の淡い黄色い筋、気門(側面の呼吸孔)の周囲にも黄色の斑点が並びます。似た環境で見つかるスジグロシロチョウの幼虫や、ガの幼虫であるコナガ・ヨトウムシとの見分け方としては、モンシロチョウ特有の「ビロード状のきめ細かい短毛」と「背中の一筋の黄線」を確認するのが最も確実です。