車の振動・ガタつきの原因!エンジンマウントの仕組みと交換費用相場

車の振動・ガタつきの原因!エンジンマウントの仕組みと交換費用相場

今注目を集めている 車の振動・ガタつきの原因!エンジンマウントの仕組みと交換費用相場について、多角的な視点を整理して公開しています。

自動車のエンジンは、シリンダー内でガソリンと空気の混合気を連続して爆発燃焼させ、ピストンを高速往復運動させることで動力を生み出しています。この運動に伴い、強大な振動、回転反力(トルク変動)、そして慣性力が発生します。もしエンジンが直接スチールフレームにボルトで剛性固定されていた場合、その激しい揺れや騒音はそのままキャビンへ伝わり、ドライバーは激痛に近い振動に晒されることになります。

そこで不可欠となるのが、エンジンマウントの仕組みと役割です。エンジンマウントは、100kgから200kg以上にも及ぶ重量ユニットを車体に強固に支持しながら、エンジンからボディへ伝わる高周波・低周波の振動を絶縁し、同時に路面からの衝撃がエンジンへと逆入力されるのを遮断する「二重の防振クッション」として機能しています。通常、乗用車では前後左右の3箇所から4箇所に分散配置され、エンジンとトランスミッションをバランス良く支持しています。

マウント内部には主に高耐久の合成ゴムが用いられており、これをエンジンマウント ブッシュと呼びます。近年の乗用車では、単純なソリッドゴム構造にとどまらず、内部にオリフィス(細孔)と不凍液などの液体を密閉した「液体封入式マウント(ハイドロマウント)」や、エンジンの回転数に応じて空気圧や電磁力で減衰特性を切り替える「電子制御アクティブマウント」を採用する車種が増加しています。これにより、低回転アイドリング時の不快な揺れと、高回転高速巡航時のボディ安定性を高次元で両立させています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。