一度頂点を極めながら、公傷制度のない現行規定により十両へ番付を落とすという屈辱を味わった尊富士。しかし、その不屈の闘志がリハビリのスピードを加速させます。
足首のブレを抑えるための体幹トレーニングと足指のグリップ力強化を徹底したことで、怪我前よりも下半身の連動性が向上。2026年秋場所で十両の土俵へ復帰を果たすと、ブランクをまったく感じさせない圧倒的な相撲で13勝2敗の十両優勝を飾り、わずか1場所で再起を証明しました。
続く九州場所で見事に幕内復帰を果たし、かつてのような電光石火の立ち合いと鋭い踏み込みが完全復活。ファンの脳裏にあった「怪我による選手生命への不安」を自らの力で一掃してみせたのです。