SNSやネット掲示板、知恵袋などに寄せられるユーザーの生の声を取材・検証すると、規制強化に対する評価は二極化しています。
好意的な意見としては、「誹謗中傷だらけだった以前に比べ、明らかに読むに耐える専門的な知見や冷静な解説が増えた」「電話番号認証のおかげで、同じ人物による無差別な連投荒らしが激減した」という声が多数を占めます。特に医療や法改正など専門性の高いトピックにおいて、有識者の補足が読者のリテラシー向上に寄与している側面は間違いありません。
一方で、現場のヘビーユーザーからは以下のような不満や戸惑いも噴出しています。
「皮肉や比喩表現を使っただけなのに、AIに『攻撃的』と判定されて勝手に非表示にされた」
「記事の本質を突いた批判的な意見まで、過剰な言葉狩りによって弾かれてしまう」
「コメント欄が丸ごと消えるため、他の読者がどう感じているのかを知る楽しみが奪われた」
このように、「安全性と自由な言論空間のトレードオフ」という根深いジレンマが浮き彫りになっています。AIによる画一的なフィルタリングは、時に文脈の機微を読み落とし、正当な批判的言論まで巻き添えにするリスクを内包しているのが実態です。