東京都の県庁所在地は東京?新宿区?テスト正解と表記が分かれる理由

東京都の県庁所在地は東京?新宿区?テスト正解と表記が分かれる理由

東京都の県庁所在地は東京?新宿区?テスト正解と表記が分かれる理由についての疑問解決ガイドをお届けします。

SNSや知恵袋、保護者コミュニティでは、毎年のように「子どものテストで新宿区と書いてバツをもらった」「市販の日本地図パズルには新宿区と書いてあるのに理不尽だ」という不満や疑問が投稿されています。

実際に大手100円ショップや書店で販売されている未就学児〜小学生向けの日本地図ポスターを確認すると、約半数の製品で「東京都:新宿区」と印刷されています。編集担当者に取材すると、「現在の都庁本庁舎がある場所を正しく伝えたい」「丸の内から移転した事実を教えたい」という意図から新宿区表記を採用しているケースが見られます。

しかし、これが学校教育と衝突する原因を生んでいます。学校の社会科授業では「47都道府県のうち、県名と県庁所在地名が異なるもの」を暗記させる単元が存在します。愛知県(名古屋市)、石川県(金沢市)、三重県(津市)などとともに、もし東京都を「新宿区」としてしまうと、子どもたちは「東京都も名前が違う仲間」として分類してしまいます。

文部科学省の指導方針では、「東京都は都道府県名と県庁所在地名が同一のグループ(東京=東京)」として教えることが定められています。民間教材で「新宿区」と覚えた子どもが、学校のテストでそのまま回答して減点されるという悲劇は、この「実態重視の民間教材」と「制度重視の学校教科書」のギャップによって引き起こされているのです。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。