ネット上の情報では「どんな文字でもAIカメラを向ければ一発で全て解決する」といった極端な言説も見受けられますが、実際の文字認識エンジンには明確な得手不得手が存在します。ツール選定で失敗しないために知っておくべき3つの盲点を整理しました。
第一の盲点は、「フォントの類似性による誤認識」です。例えば「璧(へき)」と「壁(かべ)」、「壺(つぼ)」と「壷(つぼ:異体字)」、「 gal(単位)」と「伐」のような、微細な点画の差異しかない文字は、低解像度のカメラ画像やピンボケ状態では誤った漢字として認識されるリスクがあります。OCRを利用する際は、文字の輪郭が鮮明になるよう光の反射や影を避けて撮影することが不可欠です。
第二の盲点は、「オフライン環境での機能制限」です。無料の手軽な翻訳・認識アプリの多くは、認識処理をクラウド上の大規模サーバーに依存しています。そのため、電波の届かない地下書庫や通信制限下の環境では手書き認識機能が著しく遅延したり、動作しなくなったりするケースがあります。いざという時の実用性を担保するなら、端末内(オンデバイス)で処理が完結する辞書アプリをあらかじめダウンロードしておくのが賢明です。