Q1:急性統合失調症などの精神疾患との決定的な違いはどこで見分ける?
A1:発症スピードと身体症状の併発が最大の鑑別点です。統合失調症が数ヶ月から年単位で緩徐に進行するケースが多いのに対し、抗NMDA受容体脳炎は数日から2週間という猛スピードで精神荒廃へ至ります。さらに、口や手足の奇妙な不随意運動、唾液の過分泌、不整脈、低換気といった「大脳・自律神経の器質的異常」が必ず出現します。疑われる場合は、精神科での投薬を始める前に髄液検査を行うことが鉄則です。
Q2:卵巣奇形腫の手術を受けた場合、将来の妊娠や出産に影響はある?
A2:大半のケースで片側の卵巣のみに奇形腫が発生するため、腫瘍核出術(腫瘍部分のみの摘出)または片側卵巣の摘出にとどまり、もう一方の卵巣と子宮が温存されれば将来的な自然妊娠・出産は十分に可能です。実際に、病気を乗り越えて退院・社会復帰し、その後に健康な子どもを出産した事例は国内外で数多く報告されています。
Q3:後遺症なく元の職場や学校へ復帰できる確率はどのくらい?
A3:適切な急性期免疫治療とリハビリを受けた患者の約75〜80%が、自立した日常生活(modified Rankin Scale 0〜2)へ回復します。ただし、業務への完全復帰には記憶力や集中力の回復を待つ必要があり、退院から半年〜1年程度のリハビリ期間や職場側の時短勤務などの配慮が成功の鍵を握ります。