順位表を眺める際、多くのファンが「勝点」と「得失点差」のみに注目しがちですが、そこにはプロのスカウト陣が注視する大きな盲点が存在します。ネット上で「このクラブは絶好調」「降格は確実」と騒がれている評価が、数週間後に正反対の結果へと反転する現象が多発しています。
その鍵を握るのが、期待ゴール数(xG)と期待失点数(xGA)の乖離です。現時点でトップ4に食い込んでいるクラブの中には、GKの神がかり的なセーブや相手の決定力不足に救われ、内容以上の勝点を稼ぎ出しているケースが存在します。統計学的な回帰性に基づけば、こうした「幸運に支えられた勝点」はいずれ収束し、順位の急降下を招くリスクを孕んでいます。
逆に、残留争いに巻き込まれているクラブであっても、シュート創出数やゴール期待値が上位中堅レベルを維持している場合、ストライカーの復調一つで一気に中位へとジャンプアップするポテンシャルを秘めています。表層的な順位表の数字だけでクラブの地力を判断するのは、極めて危険な見方と言わざるを得ません。