商店街巡りにおいて最大の失敗要因となるのが、「行ってみたら目当ての店がことごとく休みだった」という事態です。多くの個人商店は、市場の休場日や仕込みの都合上、火曜日または水曜日を定休日に設定しています。週末は観光客でごった返す一方、平日の定休日トラップを避けるには、木曜日・金曜日、あるいは土曜日の午前中からのスタートが最も合理的です。
また、上野から御徒町にかけて広がるアメ横(アメ横食べ歩きマップ参照)のような観光・インバウンド特化型の商店街と、住宅街に根ざした下町商店街とでは、時間帯による営業リズムが根本から異なります。アメ横が深夜まで飲食客で賑わうのに対し、戸越銀座や砂町銀座、十条銀座の個人惣菜店は「地域の夕餉(ゆうげ)を支える場所」です。そのため、午後14時頃から出来立ての惣菜が並び始め、ピークの17時前後を過ぎると人気商品は次々と売り切れます。
効率的かつ満足度の高い商店街食べ歩きルートを組むなら、以下の時間割を意識することが現場取材から導き出されたベストプラクティスです。
- 11:30〜12:30【午前便】:開店直後を狙い、行列必至の揚げ物店(谷中「肉のすずき」や十条「鳥大」など)で揚げたてを確保。油が最も新しく、衣の香ばしさが際立つゴールデンタイムです。
- 13:00〜14:30【中休み】:純喫茶や甘味処に退避。商店街の個人店は昼過ぎに仕込み休憩を取るケースが多いため、この時間帯は無理に歩き回らず休憩に充てるのが賢明です。
- 15:00〜16:30【夕方便】:惣菜店が午後の揚げ物・煮込みを店頭に並べる第2のピーク。夕食用の持ち帰り分も含め、熱気あふれる店頭のやり取りを体感しながらラストスパートをかけます。