球場名の混乱を紐解く最大の鍵は、「正式名称」と「施設命名権(ネーミングライツ)による呼称」の二重構造にあります。球場の登記上・施設上の本名は開場以来変わらず「西武ドーム」ですが、興行やメディア報道では契約スポンサーを冠した名称が優先して使用されてきました。
もともとは1979年に屋外球場の「西武ライオンズ球場」として開設され、1997年から1998年にかけてスタンドを覆う巨大な屋根架設工事を実施。1999年にドーム化が完了して「西武ドーム」となりました。その後、球団経営の多角化と収益強化の一環としてネーミングライツが導入され、複数の企業名が球場冠となってきた歴史があります。
2017年3月から2026年2月までの5年間にわたり親しまれたのが外資系生命保険大手の名を冠した「メットライフドーム」でした。そして契約満了を迎えた2026年3月1日より、埼玉県上尾市に本社を置く通信販売大手ベルーナが命名権を取得し、現在の名前は「ベルーナドーム」となっています。つまり、西武ドームという母体の上に、時代ごとのスポンサー名が掲示されてきたというのが実態です。