清木場俊介を語る上で避けて通れないのが、2001年から2006年までフロントマンを務めたEXILE時代、そして盟友・EXILE ATSUSHIとの関係性である。
2006年3月のグループ脱退当時、世間では「不仲説」や「トラブル」が噂された。しかしその真相は、巨大化するダンス&ボーカルグループの枠組みの中で、自作の詞をロックサウンドで叫びたいという清木場のアーティストとしての純粋な欲求と、ポップアイコンとして頂点を極めようとするグループの方向性の乖離にあった。当時、清木場は「嘘をついてステージに立ち続けることは、相方であるATSUSHIにもファンにも失礼になる」という極限の葛藤の末に、脱退という道を選んだ。
その純粋な動機を誰よりも理解し、背中を押したのがATSUSHIだった。脱退から10年の歳月を経て実現した2016年のATSUSHI東京ドーム公演での奇跡の共演、そして2022年の限定復活ライブで見せた二人の抱擁は、ビジネスを超えた魂の兄弟関係を証明した。近年、ATSUSHI自身も自律神経の不調や体調不良と向き合う中で、二人は互いの健康状態やボーカリストとしての苦悩を誰よりも深く共有し、連絡を取り合っている。商業的な利害関係が一切消え去ったからこそ、二人の絆は2026年の今もなお不可侵の輝きを放っている。