ネット上の口コミやSNS動画では「黒ずみには塩素系ハイターをドバドバ入れれば一発」「ウタマロ石鹸ですべて解決」といった極端なライフハックが散見されます。しかし、ここには繊維構造を痛めつける重大な落とし穴が潜んでいます。
固形石鹸のロングセラーであるウタマロ石鹸は、純石けん分と弱アルカリ性、そして蛍光増白剤のトリプルアプローチにより、皮脂や泥による黄ばみ・黒ずみを物理的にかき出す能力に長けています。しかし、蛍光増白剤が配合されているため、きなり(生成り)やパステルカラー、ベージュ系のタオルに直接擦り付けると、そこだけ白く色ムラが発生してしまいます。ウタマロ石鹸は「白物タオルの局所汚れ」へのプレケアとして割り切るのが鉄則です。
また、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)をタオルの黒ずみに常用するのは避けるべきです。塩素系は染料ごと破壊するため色柄物は一瞬で脱色し、主成分であるセルロース繊維を急速に酸化分解するため、パイルの先端が千切れてタオルがゴワゴワに痩せ細ってしまいます。さらに、水道水に含まれる微量な鉄分と塩素系漂白剤が化学反応を起こすと、タオル全体が赤褐色に変色する「鉄サビ汚染」を引き起こすリスクもあります。塩素系は「白無地の綿タオルで、どうしても取れない黒カビを除去する最終手段」に限定するのが賢明です。