放送当時、SNSやメディアで瞬く間にトレンド入りを果たしたのが「林遣都の怪演」というワードでした。映画『バッテリー』での鮮烈なデビュー以降、数々の難役をこなしてきた林遣都ですが、本作で見せた狂気と脆さのグラデーションは、視聴者のみならず業界関係者をも唸らせる完成度を誇っていました。
特筆すべきは、木村拓哉演じる風間公親とのタイマンとも言える対峙シーンです。義眼と白髪を携え、感情を一切排した威圧感を放つ風間に対し、平田は視線のおよぎ、浅い呼吸、引きつる口元といった微細な身体表現で「精神の限界」をリアルに体現しました。当時の特別番組インタビューや制作陣の証言によると、現場では張り詰めた空気が漂い、テスト段階から木村拓哉と林遣都の間で激しい火花が散っていたと伝えられています。
単なる悪役や狂人として演じるのではなく、「真面目すぎた青年がプレッシャーによって壊れていく哀しさ」を瞳の奥に宿らせたことで、平田和道というキャラクターは単なる事件の犯人を超え、視聴者の胸に深く突き刺さる強烈な存在感を獲得しました。