劇場公開から数年が経ち、地上波の洋画劇場で放送されるタイミングで批判が再燃しやすいのも、この問題の特徴だ。映画館へ足を運ぶ熱心な映画ファンは、自ら「字幕版」を選択して回避することができる。しかし、家庭のテレビで気軽に観る地上波放送では、選択の余地なく吹き替え版が流れることになる。
さらにファンを困惑させたのが、DVDやBlu-rayなどのパッケージ版、さらには各種動画配信サービス(VOD)においても、このタレント吹き替え版がメイン音源として収録され続けた点だ。作品によっては「劇場公開版」とは別に「プロ声優による新録版」が作られるケースもあるが、『ジュラシック・ワールド』シリーズでは長らく差し替えが行われず、作品を後から楽しみたい観客にとっても「違和感を回避できない」状態が続くこととなった。