2026年の漁期を迎えた日本列島では、海水温の急激な変化に伴い、ヤリイカの回遊ルートに大きな変化が見られる。北陸や山陰エリアの漁港では、例年よりも2週間ほど早く最盛期を迎えた場所がある一方、太平洋側の三陸沖では水揚げ時期が遅れるなど、地域による明暗が大きく分かれた。
「今年の個体は全体的に育ちが良く、胴長25センチを超える良型が揃っている」と語るのは、青森県八戸港のベテラン仲卸業者だ。水深の深い冷水域で順調に育った群れが、産卵のために沿岸部へ寄ってきたタイミングを見極めて網を打つ。その一瞬の判断が、店頭に並ぶ鮮度と卵のハリを決定づけるという。