マイロの圧倒的な愛らしさと賢さは、世界中でジャック・ラッセル・テリアという犬種の一大ブームを巻き起こした。もともとイギリスでキツネ狩りのために作出されたこの小型ハンターは、無尽蔵のスタミナと極めて高い作業欲求を持つ。映画が見せた「賢く従順なラップドッグ」という一面だけを信じて飼育を始めた一般家庭では、その有り余るエネルギーを持て余すケースが続出し、ペット社会に小さくない波紋を広げた。
この現象は、ハリウッド映画産業が持つ強大なプロパガンダ力と、スクリーン上のイメージが実社会に与える影響の大きさを証明する格好のケーススタディとして、動物福祉の現場で今も語り継がれている。