メガロフォビアとは?巨大物恐怖症の症状・心理的原因と克服法を徹底解明

メガロフォビアとは?巨大物恐怖症の症状・心理的原因と克服法を徹底解明

メガロフォビアとは?巨大物恐怖症の症状・心理的原因と克服法を徹底解明についての疑問解決ガイドをご紹介します。

「なぜか巨大なものを見るとゾッとする……」という感覚は、決して気の迷いや単なる怖がりではありません。メガロフォビアとは、ギリシャ語で巨大を意味する「メガロ(Megalo)」と恐怖を意味する「フォビア(Phobia)」を組み合わせた用語で、精神医学の国際的診断基準(米国精神医学会『DSM-5』)においては「限局性恐怖症(特定の対象に対する恐怖症)」の範疇に分類されます。

恐怖の対象は多岐にわたりますが、日本国内で特に訴えが多いのが、山間や市街地に鎮座する巨大仏像に対する恐怖、いわゆる大仏恐怖症です。鎌倉や奈良の歴史的大仏のみならず、牛久大仏や仙台大観音のように周囲の景観から突出してそびえ立つ数十メートル超の人工物に対し、「視界に入った瞬間、呼吸が浅くなる」「押しつぶされそうな錯覚を覚える」といった強烈な忌避感が報告されています。

さらに近年、クリーンエネルギーの普及に伴って急増しているのが風力発電恐怖症です。静かな山肌や海岸線に突如現れる巨大な支柱と、無機質に旋回し続ける巨大なブレード(羽根)の動きに対して、本能的な恐怖を訴える人が目立っています。このほか、巨大コンテナ船、ダムの放流壁、超高層ビル、ロケットの射場設備など、人工物が人間の身体スケールを極端に超越している場合に発症する巨大人工物恐怖症もメガロフォビアの典型的なパターンです。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。