世紀末からインターネット初期、そして現代のSNSに至るまで、オカルト愛好家や都市伝説界隈を賑わせ続けているのが「バーコード666説」や「秘密結社イルミナティの陰謀」です。
日用品のあらゆるパッケージに印刷されているバーコード(UPC/JANコード)。この両端と中央にある少し長い2本線(ガードバー)のパターンが、数字の「6」を表すバーの形状と一致していることから、「世界中の商品売買は悪魔の数字で管理されている(黙示録の『刻印のない者は物を買うことも売ることもできない』という予言の成就)」という陰謀論が急速に広まりました。
しかし、バーコード規格の共同開発者であるジョージ・J・ラウラー氏は生前、公式にこの噂を完全否定しています。ガードバーの2本線はスキャナーが読み取り開始・中間・終了を認識するための位置基準信号に過ぎず、文字データの「6」とはバイナリ構成自体が全く異なります。人間が無秩序な模様の中に特定の意味あるパターンを見出してしまう認知バイアス(アポフェニア)が生み出した典型的な現代神話です。
また、人差し指と親指で輪を作る「OKサイン」が「3つの6」を模しており、イルミナティへの忠誠のポーズだとする言説も同様に、牽強付会(こじつけ)の産物に過ぎません。