「施術を受けたのに友人のようにポロポロ抜けない」という悩みの多くは、クリニックが採用しているレーザーの照射方式(熱破壊式か蓄熱式か)の違いを把握していないことに起因します。両者は毛を減らす最終的な脱毛効果こそ同等ですが、毛が脱落するアプローチとタイムラグが根本的に異なります。
熱破壊式レーザーは、メラニン色素に対して高エネルギーを一点集中で照射し、毛乳頭と毛母細胞を一瞬で破壊します。そのため、毛根自体の結合が直ちに断ち切られ、1〜2週間で根元から千切れるようにポロポロと抜け落ちる特徴があります。
一方、2026年現在も多くのクリニックで痛みの少ない選択肢として導入されている蓄熱式レーザーは、毛根よりも浅い位置にある「バルジ領域(発毛を促す幹細胞領域)」に低出力の熱をじわじわと蓄積させてダメージを与えます。今生えている毛そのものを急激に焼き切るわけではないため、毛が抜けるまでに3〜4週間程度の時間を要します。「いつの間にか生えなくなっていた」「気付いたら薄くなっていた」というフェードアウト型の脱落をたどるため、熱破壊式のような劇的なポロポロ感を期待していると「抜けない」と錯覚しやすくなります。