習近平とプーさん問題の真相|検閲理由と規制の現在を徹底追跡

習近平とプーさん問題の真相|検閲理由と規制の現在を徹底追跡

習近平とプーさん問題の真相|検閲理由と規制の現在を徹底追跡にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

ネット上では「中国ではプーさんというキャラクターそのものが完全消滅させられた」と誤解されるケースが少なくありません。しかし、現地取材や旅行者の証言を精査すると、極めて計算された歪な共存関係が浮かび上がります。 2016年に開業した上海ディズニーランドでは、現在も「プーさんの冒険(Many Adventures of Winnie the Pooh)」というアトラクションが通常通り稼働しており、園内のショップではプーさんのぬいぐるみやカチューシャが堂々と販売されています。キャラクターグリーティングにプーさんが登場することもあり、一般の観光客が園内でキャラクターを楽しむこと自体は一切禁じられていません。 では、どこからが「アウト」なのでしょうか。決定的な境界線は「文脈(コンテクスト)とデジタル空間」にあります。 * パーク内で純粋なキャラクターとして鑑賞・購入することは合法。 * しかし、その写真を中国のSNSに投稿し、指導者を揶揄する意図が疑われるキャプションやコメントを添えた瞬間、AI検閲システムが作動し投稿が削除・不可視化される。 * 国営メディアや公式プロモーションにおいて、プーさんが意図的に露出を控えさせられる。 商業的な外資マネーと著作権ビジネスを守る一方で、政治的な言論空間からは完全に牙を抜くという、共産党体制ならではの高度な情報コントロールが機能しているのです。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。