ディスカウントドラッグコスモスの売り場に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが、白と黄色を基調とした整然とした陳列と、税込み表示が強調された値札です。コスモス薬品が展開する店舗群において、最大の武器は特売日を一切設けない「エブリデイ・ロー・プライス(EDLP:毎日が特売価格)」戦略にあります。
一般的なスーパーやドラッグストアでは、「火曜特売」や「ポイント5倍デー」などのイベントを組み、集客の山谷を作り出します。しかし、この方式は特売前後の需要予測を困難にし、過剰在庫や欠品、値札張り替えに伴う膨大な人件費を発生させます。コスモス薬品は年間を通じて常に低価格で固定することで、店舗オペレーションのムダを極限まで排除しました。
さらに見逃せないのが、食品カテゴリーの圧倒的な取り扱い比率です。売上高の半分以上を一般加工食品や日配品、冷凍食品が占めており、事実上「薬も売っているディスカウントスーパー」として機能しています。賞味期限の長いグロッサリーを中心に高い回転率を実現し、仕入れ先に対する強力なバイイングパワーを発揮することで、他社が真似できない仕入れ単価を勝ち取っているのが安さの源泉です。