男性参列者の間で頻発する致命的な勘違いが、結婚式男性ハンカチポケットチーフとの違いを理解せず、同一視してしまうことです。知恵袋やフォーマル相談室でも「胸ポケットに挿したチーフで汗や涙を拭いてもいいですか?」という質問が後を絶ちませんが、これは重大なマナー違反にあたります。
ポケットチーフは純然たる「胸元の装飾品(アクセサリー)」であり、実用性は一切持たされていません。一方、ハンカチは「手洗い後の水分や、涙・汗を拭き取るための衛生・実用品」です。もし胸ポケットのチーフを抜いて汗を拭い、湿った布を再び胸ポケットに戻す光景を見せれば、周囲に強い不潔感を与えてしまいます。したがって、男性は「胸ポケットにはポケットチーフ、スラックスや内ポケットには実用のハンカチ」という2枚体制で参列するのが鉄則です。
素材に関しても明確なヒエラルキーが存在します。結婚式男性ハンカチシルクとリネン素材の格式を整理すると、以下の違いが明確になります。
リネン(麻)は、紀元前より神聖な儀礼に用いられてきた歴史を持ち、現代のメンズフォーマルにおいても「昼の正礼装における最も格式高い素材」と位置づけられています。ハリがあり美しい角が立ちやすいため、胸ポケットに挿す際にも最高峰の気品を演出します。一方、シルク(絹)は優雅な光沢としなやかさを備えており、夕方以降のパーティーや華やかな披露宴に適した素材です。なお、ポケット内部に収める実用のハンカチとしては、吸水性に優れた極細糸のコットンローン(高級綿)や上質なリネンが最適です。
胸ポケットを飾る際、知っておくべきは結婚式男性ハンカチ折り方と胸ポケットの入れ方です。代表的なスタイルは以下の3つです。
1つ目は最も格式が高く、どんな結婚式にも通用する「TVホールド(スクエア)」。正方形を四つ折りにし、ポケットの幅に合わせて両端を内側に折り込み、上部を1〜1.5cmほど水平に覗かせるシンプルな手法です。
2つ目は格式ある式典や主賓にふさわしい「スリーピークス」。角を3つの山のように尖らせて見せる折り方で、リネン素材特有のハリ感を活かしたシャープな華やかさを演出します。
3つ目は友人のカジュアルウエディングや二次会にマッチする「パフ(パフドスタイル)」。チーフの中央をつまんでふんわりと丸みを持たせて胸元に挿し込む、エレガントで柔らかな手法です。