山崎貴の原点は、長野県松本市で過ごした少年時代に体験した『スター・ウォーズ』や『未知との遭遇』の衝撃にあります。阿佐ヶ谷美術専門学校を卒業後、1986年に名門VFX制作会社「白組」へ入社。ミニチュア撮影、オプチカル合成、デジタルCGへの黎明期の変革を最前線で体感しながら、職人としての卓越した技術を叩き込みました。
2000年に映画『ジュブナイル』で監督デビューを果たすと、続く『Returner』(2002年)で当時最高峰のデジタルVFXを披露。そして2005年、昭和30年代の東京を驚異的なノスタルジーとリアリズムで再構築した『ALWAYS 三丁目の夕日』が空前の大ヒットを記録し、日本アカデミー賞の主要部門を独占する快挙を成し遂げます。
私生活では、2012年に映画監督の佐藤嗣麻子(『K-20 怪人二十面相・伝』『アンフェア the movie』『陰陽師0』などで知られる)と結婚。専門学校時代からの盟友であり、同じ映像演出家として互いのシナリオを批評し合い、制作上の壁にぶつかった際には忌憚のない助言を送り合う関係性は、業界内でも広く知られています。公私にわたる強固なパートナーシップが、過酷な長編映画制作を支える重要な精神的基盤となっています。