東京の街並みは常に変化を続けていますが、作品の記憶が刻まれた名所には国内外から連日多くのファンが足を運んでいます。観光庁の訪日外国人動向調査やカルチャー系メディアの現地レポートでも、東京を訪れる旅行者のコンテンツ体験志向は極めて高い数値を維持しています。
新海誠監督の金字塔『君の名は。』のラストシーンで象徴的に描かれた四谷・須賀神社の男坂(階段)は、公開から年月が経過した今も色あせない圧倒的な人気を誇ります。神社関係者の証言によると、「週末には海外からの巡礼者を中心に行列ができる時間帯もある」といい、名実ともに東京を代表する聖地として定着しています。
さらに『天気の子』の舞台となったJR田端駅南口の不動坂周辺は、静かな住宅街と下町の風情が残る独特のロケーションです。映画公開直後に話題を呼んだ高台からの眺望は、劇中の切ない情景をそのまま感じられる場所として静かな熱気を集めています。
近年のメガヒット作に目を向けると、『呪術廻戦』の「渋谷事変」で描かれた渋谷スクランブル交差点や渋谷駅地下構内は、現実の都市空間とダークファンタジーの緊迫感が重なる聖地として外せません。さらに芸能界の光と影を鋭く描いた『推しの子』では、秋葉原のカルチャーストリートや恵比寿・六本木の洗練されたロケーションが物語のリアリティを支える舞台としてファンを惹きつけています。