名作の全体像を改めて俯瞰するために、星の王子さまのあらすじ詳細まとめを整理します。物語は、語り手である飛行士の「ぼく」が、飛行機のエンジントラブルによりサハラ砂漠に不時着する過酷な場面から幕を開けます。
生死の境をさまよう砂漠の中で、「ぼく」は不思議な金髪の少年(星の王子さま)から「ヒツジの絵を描いて」と突然声をかけられます。王子さまは、家ほどの大きさしかない小さな小惑星「B612」からやってきた旅人でした。彼の星には、放っておくと星を破壊してしまう巨大樹「バオバブ」の芽や、毎日掃除しなければならない3つの火山(1つは休火山)、そしてある日突然芽吹いた、美しいけれどひどくプライドが高く気難し屋の「1輪のバラ」がありました。
王子さまはバラを心から愛していましたが、バラの虚栄心やわがままな態度に疲れ果て、星を飛び出して旅に出る決意をします。道中で6つの星を巡り、前述した奇妙な大人たちと出会った後、7番目の星としてたどり着いたのが地球でした。地球のサハラ砂漠に降り立った王子さまは、無数のバラが咲き誇る庭園を見つけて愕然とします。「自分の星のバラは、宇宙にたった1つしかない特別な花だと言っていたのに、地球には同じ花が5,000本もある」と絶望し、草の上に突っ伏して泣いてしまいます。
そんな王子さまの前に現れたのが「キツネ」でした。キツネとの対話を通じて、王子さまは「自分のバラがなぜ唯一無二なのか」という真理に目覚めます。その後、砂漠で飛行機の修理を続ける「ぼく」と出会い、井戸の水を分かち合いながらかけがえのない友情を育みますが、地球に来てちょうど1年が経った日、王子さまは故郷の星へ帰るため、ある重大な決断を下すことになります。