ネット上の掲示板やSNSでは、時折「芸能人だから特別扱いで入学できたのではないか」「名誉教授のような客寄せパンダの肩書きだろう」といった無根拠な憶測が散見されます。しかし、これらの言説は学術界の現実と彼女の足跡を照らし合わせると、明確な誤謬であることが判明します。
第1に、彼女が入学した早稲田大学eスクールは、志望理由書や面接による一次選考を通過した者のみが入学を許され、入学後の単位取得システムは完全な実力主義です。どれほど知名度があろうと、毎回の小テストで合格点を下回り、レポートの論理性や引用文献の体裁が不十分であれば、容赦なく不可判定が下されます。
第2に、大学院修士課程における研究開発は、実験装置の組み立て、実証実験のデータ採取、統計的検定、倫理審査委員会の承認取得など、地道かつ過酷な肉体労働と知的作業の連続です。彼女が開発に関わった予防ロボットは、実際に高齢者施設や地域包括支援の現場に持ち込まれ、被験者の運動機能改善データを厳正に追跡しています。
名誉学位のように「功績に対して大学側から無償で授与される称号」とは根本的に異なり、彼女は自費で学費を納め、研究室のデスクで学生たちと机を並べ、教員から厳しい研究指導を受けながら自力で学位を勝ち取りました。彼女の博士後期課程への進学や、東京大学先端科学技術研究センター等との共同研究への参画は、学会や産業界からの「純粋な研究者としての技術的信頼」に基づく確固たるファクトです。