幼少期、名門として知られる「劇団ひまわり」に所属したことで、彼の演劇人生の歯車は大きく動き始めた。当時からズバ抜けたリズム感と豊かな表現力を発揮していた彼は、ダンスレッスンでも一際目立つ存在だったという。ただ正確に踊るだけではない。見る者を自然と笑顔にさせ、一瞬で惹きつける感情豊かなステップと表情作りは、この子役時代に磨き上げられたものだ。
型にはまらない自由なスタイルは、劇団での基礎訓練と本人が持つ天性のセンスが結びついた結果と言える。可愛いらしさや大人しさが求められがちだった子役の世界において、己の強烈な個性を隠さず前に押し出すスタイルは非常に新鮮だった。カメラが回った瞬間、一瞬でスタジオの空気を自分色に染め上げる度胸は、すでにこの頃から完成しつつあった。