超人的なフィジカルを維持するための栄養管理においても、室伏氏は極めて自然主義的かつストイックなアプローチを一貫してきました。プロテインやサプリメントを過剰に摂取して筋肥大を急ぐ現代的な手法とは一線を画し、「自然の食材から生命力をいただく」という食事哲学を持っています。
報道各社の取材や過去のインタビューによれば、旬の無農薬野菜や良質なタンパク質(魚介類、赤身肉、大豆製品)を中心に、過度な加工食品を避ける食生活を徹底。さらに重要なのは、摂取した栄養を確実に代謝・吸収するための内臓への配慮です。
「消化不良を起こした状態では、いくら質の高いトレーニングを行っても筋肉は回復しない」という考えから、毎食時の咀嚼回数を増やし、自律神経のコンディションと内臓疲労の度合いを日々の体調ログで細かく管理していました。過酷なハンマーの遠心力に耐えうる鋼の肉体は、暴飲暴食や安易な化学的アプローチを排した、丁寧な日常の積み重ねによって作られたものです。