新スタジアム完成後における最大の関心事は、名古屋グランパスのホームスタジアム運用が「瑞穂一本化」になるのか、それとも「豊田スタジアムとの併用」になるのかという点です。
結論から言えば、クラブ経営陣の動向および事業戦略上、両スタジアムのハイブリッドな併用(ダブルホームタウン制の継続・発展)が極めて濃厚です。この判断の背景には、動員規模と観戦アクセスの明快な役割分担が存在します。
まず、パロマ瑞穂スタジアム最大の強みは圧倒的なアクセス利便性です。地下鉄名城線「瑞穂運動場東駅」および桜通線「瑞穂運動場西駅」から徒歩3〜5分という立地は、名古屋都心(栄・名駅)で働くビジネスパーソンが平日の19時キックオフのナイトゲームに駆けつける上で無類の強さを発揮します。金曜開催の「フライデーナイトJリーグ」やルヴァンカップのグループステージなどは、瑞穂開催が最適な選択肢となります。
一方で、約4万5,000人を誇る豊田スタジアムは、浦和レッズ戦やガンバ大阪戦、FC東京戦といった大観衆が見込める週末のビッグマッチ、開幕戦や最終節などのメガマッチで不可欠な存在です。全席個席で3万人収容となった新瑞穂ではチケットのプラチナ化・完売が頻発することが予想されるため、興行収入の最大化を狙う試合では豊田スタジアムが主会場として選ばれ続ける構造になります。