かつて「3の倍数」で日本中を席巻した世界のナベアツこと桂三度は、2026年現在、大阪の天満天神繁昌亭や東京の浅草演芸ホール、新宿末廣亭といった東西の主要寄席をはじめ、全国各地のホールで精力的に高座に上がり続けています。
テレビタレント時代の派手な露出こそ意図的に抑えているものの、落語界における彼の存在感は年々増すばかりです。特に彼自身がライフワークとして展開している定期独演会や新作落語の発表公演は、演芸ファンのみならずかつてのお笑いファンも巻き込み、発売と同時にチケットが完売するほどの人気を誇っています。
高座で見せる姿は、かつてのアホになるギャグの面影を残しつつも、徹底的に磨き上げられた話芸と計算し尽くされた構成力が光る本格派そのものです。古典落語の滑稽噺を丁寧に演じ分ける一方で、放送作家として培った研ぎ澄まされた言語感覚を注入したオリジナル新作落語は、同業者や演芸評論家からも極めて高い評価を獲得しています。