聖地マリージョアの奥深く、花の間で繰り広げられた戦慄の光景を忘れることはできません。虚の玉座の主であるイム様の手元には、モンキー・D・ルフィ、マーシャル・D・ティーチ、そしてリュウグウ王国王女しらほしの写真が無残に切り刻まれ、床に散乱していました。一介の王女に過ぎないはずの彼女が、なぜ四皇と並び立って世界最高権力からの直接的な「消去対象」として指定されたのでしょうか。
その決定的な答えこそ、彼女が秘める古代兵器ポセイドンの正体にあります。数百年周期で人魚の姿をとって生まれてくる海王類の王。しらほしは自覚のないまま、世界の海を取り囲む超巨大モンスター・海王類を自在に喚び出し、統率する天賦の才をその身に宿して誕生しました。伝説によれば、その力を使えば「世界を海に沈めてしまうこと」すら容易いと語り継がれています。
ベガパンクが遺した「過去に古代兵器の行使によって海面が200メートル上昇した」という配信内容と照らし合わせると、イム様側の焦燥はあまりにも明白です。世界政府が隠蔽し続けてきた空白の100年の真実、そして地球水没の歴史において、海王類を意のままに動かせる生体兵器の覚醒は、現在の支配構造そのものを水底から破壊しかねない最大の脅威なのです。