1980年代前半、音楽番組のブラウン管に映し出された玉置浩二のビジュアルは、当時の芸能界に強烈なカウンターを浴びせた。撫で付けた黒髪、アンニュイな影を落とす切れ長の目元、そしてどこか退廃的でありながら気品漂う佇まい。現在のSNS上でも「これこそ元祖・国宝級イケメン」「中性的な色気が凄まじい」と若い層が驚嘆の声を上げている。
スタイリストやメイクによる演出だけに頼らない、内面から滲み出る憂いと野性味の同居。彼がカメラを見つめ、静かに息を吸い込む瞬間、視聴者はまるで映画のワンシーンを見せられているかのような錯覚に陥った。それは商業的にパッケージされたアイドル像とは一線を画す、真のロックスターが放つ引力そのものだった。