卵の黄身が2個入っている卵は、専門用語で「二黄卵(におうらん)」と呼ばれます。日常の食卓でこの二黄卵に巡り合える確率は、購入する卵のサイズや流通経路によって大きく異なります。
養鶏場全体の産卵データを見ると、二黄卵自体の発生確率は全体の約1〜3%前後とされています。「100個に1〜3個」と聞くと意外に多く感じるかもしれませんが、私たちがスーパーで見かける標準的なMサイズやLサイズの10個入りパックを割って二黄卵に出会う確率は、およそ1/1000から1/5000(0.02%〜0.1%)まで一気に跳ね上がります。
なぜ現場の発生率と食卓での出現率にこれほどの開きがあるのでしょうか。その理由は、パッキング工場(GPセンター)に導入されている光学的選別システム(透光検卵機)やAI画像解析センサーにあります。流通ラインでは、殻にヒビがないか、内部に血が混じっていないかを強力な光を当てて1秒間に数十個のスピードで自動検査しています。二黄卵はその時点で規格外やジャンボサイズとして自動選別され、通常のパックから弾かれるため、一般家庭の食卓に届く確率が極端に低くなるのです。