「及び」と「並びに」の違いと使い方|法律と実務の階層ルールを徹底解説

「及び」と「並びに」の違いと使い方|法律と実務の階層ルールを徹底解説

今注目を集めている 「及び」と「並びに」の違いと使い方|法律と実務の階層ルールを徹底解説について、詳しいまとめを整理して公開しています。

契約書や法的文書を作成する際、混乱しやすいのが「及び」「並びに」に加え、条件設定で多用される「かつ」の存在です。それぞれの文法的な位置づけや契約書における機能、対応する英語表現を以下の比較表に整理しました。

項目詳細・文法上の役割具体的な例文・英語表現編集部の見解・実務上の注意点及び(小連結)同一階層または最小単位の並列を結ぶ接続詞。並列の基本形。「定款及び登記簿謄本」
(英語:and)単一階層では必ずこれを用いる。契約書作成において最も使用頻度が高い。並びに(大連結)「及び」で結ばれた小グループ同士を結ぶ上位の接続詞。「役員及び従業員、並びに関係会社」
(英語:as well as / and also)「及び」が存在しない文で単独使用すると、法務審査で修正対象となるケースが多い。かつ(条件重複)名詞の並列ではなく、複数の要件・状態を「同時に満たす」ことを示す。「20歳以上であり、かつ日本国内に居住する者」
(英語:and / both ... and)要件定義(AND条件)で必須。名詞の並列である「及び」との混同に注意。

英語契約書(英文契約)に翻訳する際も、この階層意識は極めて有益です。小グループには単純な and を割り当て、大グループの接続には as well as や along with、あるいはセミコロン(;)を用いた構造化を行うことで、日本語原文の意図を正確に海外の取引先へ伝えることができます。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。