ネット上の掲示板やSNS、知恵袋では「カチ上げくらいで本当に捕まるのか」「白バイとすれ違っても何も言われなかった」という武勇伝めいた書き込みが今なお散見されます。しかし、交通機動隊や現場のベテラン整備士の証言からは、それらと全く異なる厳しい現実が浮かび上がってきます。
ある都内近郊の2輪館スタッフは次のように語ります。「当店では、保安基準適合の刻印がない可動式ナンバーステーの取り付け依頼はすべてお断りしています。数年前に『車検に通してほしい』と持ち込まれたカスタム車で、角度が45度を超えていたため検査ラインに乗ることすらできず、結局純正フェンダーを中古で探して再検査を受ける羽目になったお客様が何人もいらっしゃいました」。
また、実際に交通取り締まりに遭遇した20代ライダーの手記からは、警察官のシビアな観察眼が伺えます。
「ツーリング中、道の駅の出口で白バイに呼び止められました。『ナンバーが見づらいね』と言われ、その場でデジタル角度計を当てられて計測されたところ48度。自分では少し斜めにしただけだと思っていましたが、即座に2点減点と青切符を切られました。『昔は注意で済んだかもしれないけれど、今は上から数値で厳しく指導が入っているから逃せないよ』と白バイ隊員の方に言われ、言い訳の余地はありませんでした」。
現場の警察官は、目視の印象だけでなく専用の計測ツールを携帯して取り締まりを行っています。「後続車から見えれば平気」という主観的な理屈は、法的な証拠の前には一切通用しないのが現場のリアルです。