ドキュメンタリーが提起するのは、過去の成功体験への賛美だけではない。過剰な包装、成分表示の不透明さ、そして過度なアンチエイジング商法に対する消費者の不信感など、現在の化粧品産業が抱える構造的な課題についても深く追及している。持続可能性(サステナビリティ)やクリーンビューティーが叫ばれる中、伝統的なラグジュアリーブランドはどう変わるべきなのか。
最新のバイオテクノロジーを用いた成分開発や、原料調達の完全な透明化に向けた動きなど、業界の最前線で起きているイノベーションも余すところなく捉えられている。次世代のスキンケアが目指すべき姿とは何か。本作はコスメファンのみならず、現代の消費社会を生きるすべての人々に深い問いを投げかける。