パン作りにおいて再現性を決定づけるのは、粉の総量を100%とした「ベイカーズパーセント(Baker's %)」です。市販の1.5斤食パン型(容積約2,200〜2,400ml)に対して最もバランス良く窯伸びし、きめ細やかなクラム(内相)を生み出す基本の配合比率を公開します。
食パン1.5斤における強力粉の基準分量は375g(1斤あたり250gの1.5倍)。これに対し、水分比率は66〜68%が扱いやすさと保水性のベストバランスです。また、食パン1.5斤に使用するドライイーストは4.5g〜5g(約1.2%)が適量となります。
しっとりリッチな口どけを追求する「高級生食パン1.5斤の作り方」では、水の一部を生クリームとはちみつ、練乳に置き換えます。乳脂肪分がグルテン膜を極めて柔軟にし、翌日以降も吸い付くようなしっとり感が持続します。
牛乳に置き換える場合の注意点として、牛乳の約90%が水分、残り10%は乳固形分です。そのため、水255gを完全に牛乳へ置き換える際は、「水重量 ÷ 0.9 = 約283g」の牛乳を投入しなければ生地が硬くなり、膨らみ不足を招きます。