自動車社会論および消費行動の視点からこのクルマを位置づけると、クラウンクロスオーバーは「昭和・平成の記号的ステータス」から「令和の実用合理主義」へと舵を切った過渡期のモビリティです。
かつてのクラウンが持っていた「フカフカのシートと重厚な静寂の中で、社会的な成功を誇示する」という価値観をそのまま期待して購入すると、高剛性シャシーによる引き締まった乗り味や機能的な内装に直面し、強い「認知的不協和(購入後の違和感)」を抱くことになります。このズレを未然に防ぐため、明確な選定基準を提示します。
▼中古クラウンクロスオーバーを「選ぶべき人」
- 立体駐車場に入る全幅・全高制限の中で、スタイリッシュなクロスオーバーに乗りたい人
- 高速道路を使った長距離ツアラーとしての疲労軽減性と、実燃費(2.5Lモデルでリッター18〜20km前後)を両立させたい人
- 新車価格から100万円以上値落ちした「300万円台」で、最新の運転支援技術(LBRやPDA)を手に入れたい合理主義者
▼中古クラウンクロスオーバーを「見送るべき人(慎重になるべき人)」
- 210系ロイヤルサルーンのような、ウッドパネルと本革に囲まれた「伝統的な高級セダンのぬくもり」を最優先する人
- クラウンシリーズ(スポーツやセダン)の流麗さやプレミアム感に対して未だに未練がある人
- 段差を舐めるような極上のソフトライドを求め、硬めのサスペンションタッチやロードノイズを一切許容できない人