だが、変革には痛みが伴う。大津駅周辺から湖岸に至る道路沿いに張り巡らされた目隠しフェンスは、地元住民やチケットを入手できなかった人々から「湖の景観を損なう」「地域密着の祭りが遠のいた」と批判を浴びた。見たい人と守りたい側。双方の主張は平行線をたどるように見えた。
それでも、運営側は安全上の理由から譲らなかった。立ち止まりによる群集雪崩(クラウドアクシデント)を防ぐには、視線を遮る物理的な措置が不可欠という判断だ。2026年、実行委員会は地域住民向けの優先無料招待枠を拡大するなど配慮を見せ始めたが、街全体の熱気と商業的成功、そして地元への還元というバランスの模索は、今もなお続いている。