SNSやネット掲示板上では、児相に対して極端な二者択一の批判が寄せられがちです。「重大事件を防げなかった児相は無能だ」と糾弾される一方で、「児相に子どもを無理やり拉致された」という一方的な主張が拡散されることも少なくありません。
「児相は動かない」という誤解
世間では「通報したのに児相がすぐ動いてくれない」と不満を持たれることがあります。しかし実情は、通報を軽視しているのではなく、限られた人員の中で「生命の危機が差し迫っている最優先案件」から順に対応せざるを得ないトリアージ(優先順位付け)が行われているためです。軽微に見えるケースであっても調査自体は行われていますが、人員不足のためにフィードバックや継続支援が追いついていないのが現実です。
児相の採用難の真相と公務員試験における敬遠
自治体の公務員採用試験において、福祉職や児相配属を敬遠する動きが強まっています。これが児相における採用難の真相です。
かつては「子どもや家庭を助けたい」という高い志を持って福祉職を志望した学生が、インターンや現場実習で過酷な実態を目の当たりにし、一般企業や他の行政部署へ志望を変更するケースが増加しています。どれだけ採用枠を広げても、肝心の応募者が集まらない「定員割れ」を起こす自治体も出てきています。