トルネの生涯を語る上で欠かせないのが、従兄弟であり弟分でもある油女シノとの関係性だ。幼少期、身寄りを取り巻く環境の中で二人は実の兄弟のように育った。しかし、その穏やかな日常は志村ダンゾウの介入によって突如として崩れ去る。
ダンゾウは油女一族に対し、「根」に差し出す若き忍を要求した。対象として名前が挙がったのは、まだ幼いシノだった。その時、トルネが取った行動は即座にして決定的なものだった。シノの将来と自由を守るため、自らが志願してダンゾウの元へ赴くことを決意したのだ。自分の名を捨て、光の当たる道を譲り、闇へと姿を消した瞬間だった。