シリンジ法を検討する際、医療機関で行う不妊治療や従来の性交によるタイミング法と何が違うのかを正しく把握しておく必要があります。それぞれの特徴と位置づけを整理しました。
自然な性交を行う「タイミング法」と自宅での「シリンジ法」は、精子が膣から自力で子宮頸管を通り、卵管へ向かうプロセスにおいて医学的な差がほとんどありません。そのため、1周期あたりの妊娠確率は20代で約20〜25%、30代前半で約15〜20%、35歳以上で約10%前後と、タイミング法と同等の確率を維持します。
これに対し、クリニックで行う「人工授精(AIH)」は、運動性の高い良好な精子を濃縮洗浄し、カテーテルを用いて直接子宮腔内に届ける医療処置です。精子が子宮頸管を通過する負担をスキップできるため、軽度の男性不妊や頸管粘液不全がある場合には人工授精へのステップアップが有効となります。