観賞魚情報の一部には「金魚とメダカは同じ日本淡水魚グループだから相性抜群」といった乱暴な論調が見受けられます。しかし、これは生物の分類や病原菌の相互作用を無視した危険な誤解です。
見落とされがちなのが病原菌および寄生虫のキャリアリスクです。金魚は養魚場の大規模な池で過密飼育されて出荷されるケースが多く、エラ病菌、白点虫、イカリムシ、ダクチロギルスなどの病原体を微量に保持していることがあります。金魚自身は免疫で発症していなくても、抵抗力の低い改良メダカが同じ水域に入った途端、感染してバタバタと倒れていく事例が後を絶ちません。
特に近年の改良品種メダカ(ヒレ長、ダルマメダカ、ラメ系など)は、原種に比べて骨格や遊泳力、免疫力が繊細です。そこに頑強な金魚を合流させる行為は、生態系として著しく不均衡な状況を生み出しているという事実を直視しなければなりません。